ヤクザの仮登記や占有者の問題が解決したとはいえ、土地の持分をどうやって現金化するかが最後の難問である。
なぜなら土地の持分なんて第三者が買うはずないからである。
一般的な方法としては、共有者全員で第三者に売却するか、共有者の誰かに買い取ってもらうしかないのであるが、「伝家の宝刀」として「共有物分割請求訴訟」という裁判がある。
これは共有者の権利として民法第258条で認められたもので、共有者の持分を強制的に買い取ったり、物件全体を競売に付したりすることができる。
ただ、「伝家の宝刀」なので抜くまでに意味があり、実際に抜いてしまえば「タダの刀」になってしまう。