良い管理会社と悪い管理会社の見分け方(2)


    誰が管理組合発足時の役員になるか?

    これがマンションの将来を決定すると言っても過言ではない。

    良い管理会社は、最初から「輪番表」を作成し、それに基づき役員候補者を選任して設立総会で承認を受ける。

    つまり、管理会社が恣意的に役員を選任することを自ら排除するのである。

    悪い管理会社は、事なかれ主義の国家資格者や何の知識もない会社経営者(特に高齢者)などのコントロールしやすい候補者に、業者(ゼネコン・デベ・管理会社)の関係者を数人紛れ込ませるのである。

    普通の感覚を持っていれば恣意的に役員を選ぶことに抵抗を感じるはずであるが、悪い管理会社は「そんなの関係ね〜!」

    当然「どんな基準で選んだのか?」と疑問が出るのだが、大多数はそれなりの肩書きを持った者なので表だって異議を述べにくいというのがミソ。

    「○○日本一」の某マンションでは、国家資格者や会社経営者で固められた設立時役員の中に、資格もない分際で「建設コンサルタント」を自称している談合屋まがいのオッサンが紛れ込み、業者に火の粉がかからないように必死で頑張っていた。

    このようなオッサンが初期の管理組合運営に関与すると、役員退任後も管理会社フロントマンと結託し、管理組合の正当な権利行使を妨害し続けることになる。

    挙げ句の果てには、全ての委員会に関与し、役員にも再度立候補することで、業者による支配を揺るぎないものにしていくのである。

    こうなれば管理会社は言い値で契約を更新し放題で、大規模修繕工事も業者に「ボッタ」されまくる。

    このような状況から抜け出すには、誰にも負けない知識と行動力をもった「救世主」の存在が必要になるが・・・普通はいない。

    結論としては、設立時役員を輪番表で選ばないような管理会社が管理するマンションを買ってはいけない!

    SNSでもご購読できます。

    コメントを残す