全国のマンションで杭打ち工事に問題がなかったかどうかを調査しているようだが、問題はマンション本体だけではなく専有部分に発生することもある。
その場合、デベロッパーとゼネコンという「騙しのプロ」に一般消費者が一人で対処しなければならない。
ここでマンション管理士として実例を一つ。
ある高級高層新築マンションの専有部分内でドアの一部が戸枠に接触して閉まらなくなった。
全てのドアではなく、2か所だけである。
2年間の瑕疵担保責任期間中に発生したものであるから、当然デベロッパーに補修を請求できる。
所有者は販売会社を通じて報告し、デベロッパーの担当者が部屋を訪れた。
以下、所有者と担当者とのやり取りの要約である。
デベ「(開口一番)接触している部分を削らせてもらいます」
所有者「はああ???俺は賃借人ちゃうぞ!!!所有者やぞ!!!誰がそんなことで納得するんじゃ!!!」
デベ「地震の影響で・・・」「高層マンションは揺れるように設計されているので・・・」
所有者「でっかいマンションの専有部分の2か所だけに影響が出るなんてありえないやろ!!!」
デベ「それで納得していただいた方も・・・」
所有者「それはお前らが無知で高齢の所有者を騙しているだけや!!!」
幸いなことに所有者は法律と不動産のプロ中のプロだったので、施工したゼネコンに原因を究明させた。
原因は二重床を支える支柱の不具合だったのだが、デベ(長谷工コーポレーション)やゼネコン(鹿島建設)はそれを誤魔化し続けていたのである。
お分かりだと思うが、この所有者は僕である。
不動産屋に騙されるな!
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