管理組合の努力で管理費会計に余剰が生じた場合、管理組合としてはどうするのが正しいのか?
ヤフー知恵袋や低レベルなマンションでは「修繕積立金会計に振り替えて自由に支出できないようにする」のが正しいとされているが、完全な間違いである。
平成25年のマンション管理士国家試験でこの論点が出題されており、振り替えるのは「×」で管理費を下げて修繕積立金を上げるのが「○」なのである。
その理由としては「区分経理」を徹底させるためというのが建前であるが、実務的にはそれ以上に重要な意味がある。
管理費と修繕積立金のバランスを考えるときには、必ず管理委託費その他の支出が適正かどうかを検討することになり、そこで無駄な支出があぶり出される。
管理費・修繕積立金のバランスを検討することなく、単に振り替えを勧める管理会社はそれを嫌っているのである。
僕のマンションの管理会社、長谷工コミュニティも見事に振り替えさせていた。
このような管理会社は今すぐリプレイスしなければならない。
管理会社に騙されるな!
マンション管理士 橋本勝矢