去年も梅旧院が支配する寺の敷地が競売に出たことがあったが、今度は阿倍野の名刹『正圓寺』である。
ネットで調べてみると、資金繰りに困っていた正圓寺の住職が詐欺師集団に「差し押さえ逃れのために」と言われて寺の建物と敷地の名義を移転したことにより騙し取られたようだ。
いやいやいや。どんだけポンコツやね~ん。
梅旧院の競売は土地のみが対象で「永代使用権」なる権利の解釈に疑義があったが、今回は土地・建物ともに対象であるため問題はない。
ただ、正圓寺側は詐欺で警察に被害届を出して受理されているようで、所有権(=詐欺による取り消し)を主張している旨が現況調査報告書に記載されている。
詐欺取り消しは善意の第三者には対抗できないが、悪意者には対抗できる。
「正圓寺→詐欺師→詐欺師の仲間→買受人」となる場合、詐欺取り消しと買受人の関係はどうなる???
そもそも売却基準価額3億超えの事件なので悩む必要はないのだが・・・。