確かに転籍すれば旧本籍地の履歴は記載されないが、転籍後の戸籍には必ず旧本籍地が記載されるので、履歴をたどっていけば必ず全てが記載されており「バツ」が消滅することは絶対にない。
ただ、一般の方だと現在の戸籍で確認する程度になるので騙されることも大いにあり得る。
「独身証明書」という公的な証明書はあるが、これは重婚に該当しない、つまり現時点で未婚であることの証明でしかないので、このオバハンのようにバツ4やバツ5でもその時点で離婚・死別していれば「独身証明書」は発行されてしまう。
結婚相手の離婚歴の有無は非常に重要な要素なので「婚姻歴がない証明書」のようなものを公的に発行すべき。
ちなみに司法書士は単なる身分関係の調査目的で戸籍を取り寄せることはできません!
容疑の妻、戸籍からバツ消す 京都・青酸殺害、再婚歴隠しか
京都新聞 11月25日(火)13時31分配信
京都府向日市鶏冠井町の筧勇夫さん=当時(75)=が青酸化合物で殺害されたとされる事件で、京都府警捜査本部(向日町署)に殺人容疑で逮捕された妻の千佐子容疑者(67)が、戸籍簿上、再婚した経歴を消した上で、筧さんと結婚していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。これまでに死別した夫や交際した男性の名前を女性名に変えて携帯電話に登録していたことも判明。捜査本部は、千佐子容疑者が過去の結婚や交際を隠すために工作していた可能性が高いとみて調べている。
捜査関係者らによると、千佐子容疑者は筧さんとの結婚前に3人の男性と結婚し、いずれも死別していた。通常、妻が夫と死別や離婚をした場合は、妻の戸籍簿には夫の名前に「×」の印が付けられ、死別や離婚の理由が記載される。一方、昨年11月に筧さんと入籍した際、千佐子容疑者の戸籍簿では過去に2回再婚した男性の名前は記載されておらず、最初に結婚した大阪府の男性の姓に戻っていた。3度目の結婚の際にも、同様に戸籍簿には直前に再婚した男性名はなく、大阪府の男性の姓だったという。
行政関係者によると、本籍地を別の場所に移す転籍の手続きなどをすれば、制度上、新たな戸籍簿に再婚した夫の名前などは記載されず、弁護士や司法書士が除籍簿などをたどらない限り再婚の履歴は確認できないという。捜査本部は千佐子容疑者が再婚歴を隠して筧さんに近づいた可能性があるとみている。
捜査関係者の説明では、千佐子容疑者の携帯電話を調べた際、過去に結婚したり交際したりした男性の名前の漢字一字を変えた女性名で登録され、筧さんも女性の偽名で登録されていたという。女性の知人らは実名のままだったといい、捜査本部は男性だけ名前を変えていた目的についても調べる。