大阪合同公売の売却区分番号「44−6」
これがまさに住宅ローン詐欺物件であった。
もちろんそんなことはどこにも書いていないが、司法書士である不動産屋が登記記録と資料を分析すれば間違いないと断言できた。
住宅ローン詐欺物件とはどのような物件なのか?
不動産屋の皮を被った詐欺師が破産者や住所不定者を二人見つけてきて、一人は氏名を変更し、源泉徴収票等を偽造して、真っ当なサラリーマン「A」に仕立て上げる。
聞いた話では、給料の振り込みを偽装するため、通帳のコピーまで偽造するらしい。
もちろん銀行側にも共犯者がいるので原本は確認したことになっている。
差し押さえられていたこの物件を任意売却でもう一人の「B」に500万円程度で購入させた。
この資金は詐欺師が出した。
それを適当にリフォームして、建て替えしたかのように装い、和歌山が本店の某地銀にA名義で住宅ローンを申込み、3130万円を融資させた。
Bには売買代金として3130万円が支払われたが、AとBは少しの小遣いをもらい、差額の約2000万円は詐欺師が総取りした。
Aは当然支払い能力ゼロなのだが、決済と同時に物件を善意の第三者に賃貸して、その賃料で当面は住宅ローンを払っていたが、固定資産税や住民税が支払われないので市税事務所に差し押さえられ、詐欺物件であったことが露呈した。
本当は無職のAが固定資産税や偽装した所得に基づく住民税なんか払えるわけないわな。
AとBは今も昔もホームレスである。
なんば市税事務所も真っ当な所有者であるはずのAの行方を追っていたようだが、元々住所不定の連中だから無理だと教えてあげた。
それにしても、いくら内部に共犯者がいたとはいえ、時価1000万円以下の物件に3130万円融資した「紀陽銀行」の審査部、どうかしてまっせ!
僕がこの物件を落札すれば、紀陽銀行に詐欺師を刑事告発させようと思っていたのだが・・・残念。
不動産屋に騙されるな!
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