長期間にわたり事実を認めなかったデベロッパー・ゼネコンがクソなのは当然なのだが、マンション管理士的な視点からは別の問題が。
「六番館」というマンション名から、全体では数百戸単位の大型物件であることが推測できる。
その場合、デベロッパーやゼネコンの下請け等の「関係者」が多数購入しており、問題発覚後も業者側に立って管理組合の動きを妨害したことが予想される。
それが20年以上の歳月を要した原因の一つだろう。
どこのタワマンでも業者に利益誘導する区分所有者は相当数存在する。(TheKitahamaほど露骨なオッサンが存在するマンションは希有だが。)
コイツらの存在がマンションを所有する最も大きなリスクである。
以下引用
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福岡・傾いたマンション JR九州などJV3社トップが住民に謝罪
7/21(火) 21:20配信 毎日新聞
25年前に分譲された福岡市東区のマンションで傾きが生じ、基礎となるくいが固い地盤(支持層)に未到達だったことが判明した問題で、販売したJR九州、若築建設、福岡綜合開発(現・福岡商事)の3社のトップが21日、マンションを訪れ、住民側に謝罪した。初めて直接謝罪したJR九州の青柳俊彦社長は記者会見し「これまで住民に不便や不安を与えたことを陳謝した。一刻も早く安心安全な暮らしができるようにしたい」と話した。
マンションは東区にある7階建て60戸の「ベルヴィ香椎六番館」。1995年の分譲直後から外壁のひび割れなどが多発し、住民側は施工不良を疑ったが、3社でつくる共同企業体(JV)側は当初「主要構造部分に影響はない」などと説明した。2016年に測量会社勤務の住民の調査で同じ階で約10センチの高低差があると判明すると、JV側は傾きを認めたが「排水のため勾配を設けている」と説明。玄関扉が開閉しにくくなる不具合などは地震の影響の可能性を主張した。
JV側はその後も施工不備は否定してきたが、20年3~4月に住民が専門家に依頼した調査で、建物の基礎となるくい2本が支持層に数メートル届いていないことが判明。若築建設の調査でもほぼ同様の結果が出たため、JV側は一転して施工不良を認めた。若築建設の五百蔵(いおろい)良平社長は5月、住民側に直接謝罪していた。
JV側は住民への謝罪後に記者会見し、全部で25本あるくいのうち8本が支持層に届いていなかったとの調査結果を明らかにした。この問題を追及してきたマンション管理組合理事長の佐々木太さん(67)は「ようやく新しいスタートラインに立った」と話した。【一宮俊介】