詳しく書かれた記事を読むと・・・
○議決権が問題になった株主は法人である。
○その株主は書面による議決権行使で「賛成」していたが、当日従業員が出席した。
○会場では「白票は棄権とみなす」とするアナウンスが何度もあった。
○株主の従業員が議場で「白票」を投じた。
○集計が終了して3分の2に満たないことが検査役に報告された。
○その後に株主の従業員が「白票を入れましたが賛成になってますか?」というアホみたいな質問をした。
○「白票」を「賛成票」に切り替えた。
マンションの総会などでも書面による議決権行使をしながら当日出席する区分所有者も多いので、その場合は議場での賛否を優先するのが一般的。
出席株主が議場で「白票」を投じたわけで、勘違いであれ書き間違えであれ、一旦集計された「棄権票」がその後「賛成票」切り替わるなどおかしな話。
総会検査役も自ら集計を確認せず、関西スーパーの集計を鵜呑みにするなど責任感がない。
関西スーパーは自社の株主がアホだったことを悔やんで総会を終了すべきだったのでは?
以下引用
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関西スーパーの統合差し止め命令 神戸地裁決定 オーケー申し立て
11/22(月) 17:13配信 毎日新聞
関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)の臨時株主総会で可決された百貨店大手「エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング」(大阪市)との経営統合を巡り、集計に疑義があるとしてスーパー大手「オーケー」(横浜市)が統合手続きの差し止めを求めた仮処分申し立てで、神戸地裁は22日、差し止めを命じる決定を出した。
10月29日の総会では、出席株主の議決権の3分の2をわずかに上回る66・68%の賛成があったとして、経営統合案を可決した。
関西スーパーによると、このうち1人の株主は投票用紙に何も記入せず提出したが、その後、受付で自らの票が賛成として取り扱われているか確認を申し出た。本来、白紙は「棄権」として扱われるが、この株主が事前に提出した議決権行使書などで賛成の意思を示し、当日も回収担当者に議決権を事前に行使した旨を伝えたことなどから、「賛成」として集計したという。
これに対し、オーケーは本来は「棄権」か「無効」とすべきで、否決となるべき結果が恣意(しい)的にゆがめられたと主張。手続きに瑕疵(かし)があり、統合案の可決は無効として11月9日、地裁に仮処分を申し立てた。
近畿を地盤とする関西スーパーを巡っては、首都圏を地盤とするオーケーが9月に買収の意向を表明。一方、H2Oは関西スーパーを子会社とし、H2O傘下でスーパーの阪急オアシスやイズミヤと経営統合する方針を示している。【巽賢司】