被疑者はいつもの「実質的経営者」であるが、「詐欺買取屋」として逮捕されたのは珍しいのではないか。
本来であれば3000万円程度の価値のある物件にありもしない難癖をつけて2000万円で買い取ったということで、本ブログで言うところの典型的な「詐欺買取屋」である。
本件は虚偽の補修費用を具体的に提示していたことが何らかの形で証拠になって逮捕されたと思われるが、町場のクソ業者から大手のクソ業者まで「詐欺買取屋」は証拠を残さず同じ事をやっている。
例えば、築浅のマンションなどは契約不適合責任の可能性などほとんどないし契約で免責にできるのだが、「業者買い取りなら契約不適合責任が免責になるので売却後も安心」などと騙して、仲介で一般消費者に売却するより大幅に安い値段で買い叩いている。
やっていることは本件と同じ詐欺行為である。
このことが早く世間に知れ渡り、「買い取り」を謳う業者が一般消費者から相手にされなくなることを願うのみである。
以下引用
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建物売買めぐり詐欺の疑い 不動産会社の男5人を逮捕
5/19(木) 19:49配信 産経新聞
建物の補修が必要などと偽り、物件購入費の一部を免れたとして、神奈川県警生活経済課は19日、詐欺の疑いで、不動産会社「大貴」の実質的経営者、岡崎福造容疑者(74)=同県鎌倉市七里ガ浜=と社員の男4人の計5人を逮捕した。認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は共謀のうえ、令和2年5月7日ごろ、売買契約を結んでいた東京都文京区の建物について、所有者の無職女性(86)に「家が傾いている」などと噓をいい、補修費用などが発生すると信じ込ませたうえ、物件購入費から工事費などの名目で合計約897万円を差し引かせ、支払いを免れたとしている。
同課によると、岡崎容疑者らは同年1月下旬、女性と2千万円で建物の売買契約を結び、その際「経費がかかってもうちで持つ」などと説明。実際は補修などの必要はなかった。同社では不動産の売買をめぐって同様のトラブルが複数発生しているといい、令和元年10月、同県司法書士会が県警に相談。同課が捜査を進めていた。