「売主側司法書士=不当誘致の産物」なのでこれだけでも十分「悪」である。
しかし、この「司法書士ムラ」内の問題だけでなく、売主側に腰巾着司法書士が関与することは不動産取引実務の観点からも明らかな問題点がある。
世間一般にも知られている地面師事件を見れば分かるように、不動産取引において売主の本人確認・意思確認は最重要課題である。
この重要な業務を売主(またはその仲介屋)に飼われている腰巾着司法書士が行うことに何の意味があるのか?
売主(またはその仲介屋)に飼われて「一味」と化している腰巾着司法書士にプライドなどないので、売主(またはその仲介屋)の言いなりになることは容易に推測できる。
売主が決済当日に欠席するケースでは、正当な依頼を受けている司法書士は売主に会うことすらできず、腰巾着司法書士が行った本人確認・意思確認をそのまま鵜呑みにするしかなくなる。
正当に買主から依頼を受けている司法書士にとってこれほどリスキーなことはない。
「司法書士ムラ」では許されても、買主との関係でこのようなことが許されるはずがない。
この問題はまともな司法書士なら誰もが理解しているはずで、もしこんなことが想像できないヤツがいるなら今すぐ登録を抹消すべきである。
次回以降、「売主側司法書士」の存在がどれほど買主にとって「悪」なのか、具体的な例を挙げてみよう。