司法書士をやってて良かったと思うとき(1)


    売主が不動産屋の場合、まるで決まり事のように「1万円で」と言われ、「そんな乞食みたいなことできるか!」と断り、立ち会い時には不動産屋のコバンザメの「乞食司法書士」がやってくるというパターンがあるたびに司法書士をやめたくなるのだが、逆に「やってて良かった」と思うこともある。

    それは不動産屋でもなんでもない会社や個人の方から、何年か後に再度依頼があったときである。

    覚えていてくれて僕に依頼してくれたという喜びは何事にも代え難い。

    大手のデベや仲介屋にペコペコしながら数百件の仕事を紹介してもらうより、たった一件でも直接の依頼の方がはるかに価値がある。

    特に今日は3度目の依頼をいただいた個人の方に登記完了書類を自宅近くまで届けに伺ったのだが、せっかくだからとお茶と食事までご馳走になった。

    本当に嬉しかった。

    司法書士をやってて良かった!

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    コメント

    1. sotosen より:

      私は士業者ではないですが、その考え同感です。

      中立性が求められるホームインスペクターや税理士でさえ、業者紹介の場合は業者に都合のいいような回答をしてるという。

      司法書士も、例えば売主の意思能力が多少怪しくても業者の顔色伺って通したりとか、あるいは印鑑証明の期限が切れてても後日差し替えで対応したりとかするのがいると聞きます。買主にとってとんでもないリスクなのに。

      ミスが重なっていつ切られるかわからない状態だと尚更仲介の言いなりで、どんな怪しい取引でも通すとか。

      私は今、どことも癒着していないということがブランドとなるような、そんなブランドマークを構想してます。
      それこそPマークに匹敵するぐらいのものを。業者ベッタリのコバンザメではないことの証明ですね。
      真の”独立系”が売りになる世の中にしたいものですね。

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