司法書士をやってて良かったと思うとき(2)


    僕のように不動産屋や金融機関に媚びない司法書士はどんな仕事をしているのか?

    主に一般事業会社の金融取引に関わる案件をその事業会社から直接受けるのである。

    根抵当権の合併や譲渡による移転、根抵当権の変更、追加設定など、複雑な案件が多くなるがその分やりがいもある。

    先月は数ヶ月前から打ち合わせしていた大型案件が2件同時に実行となり、久々に司法書士に復職した感じがした。

    2件合わせると、物件数は約60筆、登録免許税は約800万円、管轄法務局は5カ所、申請する順序に頭を悩ませるほどの案件だった。

    法務局からも内容について2度も問い合わせがあるほどの難案件だったが、結果としては軽微な補正すら全ての登記が完了した。

    処理にかかる時間は一般的な取引案件の20〜30倍になり、報酬額を杓子定規に算出すると1件あたり相当な額になるのだが、「社会的妥当性」の観点から自分が適正と思える額に調整している。

    「金儲け」だけを考えると、大手の仲介業者に媚びて決済モノを3案件まわしてもらう方がはるかに儲かるが、そんなことに何の価値もない。

    国家資格者としての「やりがい」は金儲けしかできない不動産屋では味わえない素晴らしいものである。

    不動産屋に騙されるな!
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