司法書士「分かれ」問題~業界破滅への道~(4)売主が「クソみたいな不動産屋」の場合


    典型的なのは売主が「クソみたいな不動産屋」の場合である。

    本来であれば買主側が依頼した司法書士が売主に費用を提示し、買主のために売主側の業務を受託する。

    不動産屋が売主の場合に必要な登記になることが多いのは担保の抹消であり、書類作成・本人確認を含めても3万円前後である。

    数千万円単位の不動産取引で数万円の登記費用など誤差の範囲の経費なのだが、それを値切る「クソみたいな不動産屋」が出てきたのである。

    もちろん司法書士としては適正な報酬を提示しているので値切りに応じる必要はないし、「クソみたいな不動産屋」が求めるような金額で受託する司法書士はいない・・・ハズだったのだが・・・。

    残念なことに、「クソみたいな不動産屋」からの仕事をもらう(乞食をする)ために「登録免許税・消費税込みで1万円」などという「クソみたいな金額」で受託する司法書士が現れ始め、現在では「クソみたいな不動産屋」が売主の不動産取引では、ほぼ100%売主側司法書士がねじ込まれるようになってしまった。

    この惨状を理解していれば、売主側司法書士として取引に関与するなど恥ずかしくてできないはずなのだが・・・。

    SNSでもご購読できます。

    コメントを残す