外観は大規模な一棟の複合ビルなのだが、登記上は分譲マンションのように店舗・事務所ごとに区分建物として登記されている。
築年数からして、竣工時はバブル崩壊真っ只中だったので、まさに『バブルの遺産』である。
どのタイミングで区分建物となったのかは不明だが、当時の所有者の資金繰りが原因となったことは間違いない。
三点セットの頁数は330ページ、物件番号は1~32まである。
少なくとも一つの部屋が別事件で競売になっており、この32物件で建物全てを網羅しているのかは直ぐには判断できない。
売却基準価額は約2億円。
区分所有権のバルクであるだけでなく、築年数の経過や管理状態の悪さから、入札者は相当限られ「不売」もあり得ると予想していた。
結果は入札者は1社のみで、落札金額は10億2000万円だった。
この金額の妥当性は不明だが、少なくとも8億円以上高く買ってしまったことは間違いない。
・・・入札は本当に難しい。だから面白い。